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    『ジャガイモの花と実』(著:板倉聖宣/仮説社)という本の挿絵を描くべくジャガイモの種まきをしたことから、いつしかベランダが野菜ジャングルに。
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まとめ
2009/07/27(Mon)

ミニトマト:重すぎた実

■めざせ 花壇に似合うミニトマト
夏が近づき、ベランダで大きく繁ったミニトマトを見ると、去年の出来事を思い出す。
去年は、苗を3本入り350円で購入。2本は自宅のマンションベランダで栽培し、残り1本を、マンションの小さな空き地(所有者はマンション)に植えた。というのは、マンションの有志の人々で空き地に花を植える会というのが昨年発足し、私もお仲間に入れてもらっていたのである。その空き地を花壇にした場所に、花ではなく、このミニトマトを植えさせてもらったのだった。有志の方々に「実がつけば赤い色がきれいだから、花壇においといてもいいじゃないの」という温情をいただいてである。私が、うちのベランダで3本は無理だからともてあましたような苗にもかかわらず、ありがたいことだった。
さて、そのミニトマトはとてもよく育った。ベランダでも100個を超す収穫があった苗である。広い地面の花壇にあっては、いっそう幹を太らせ、葉を茂らせ、たくさんの実がついたのだった。

また、横着者の私だが、それなりに世話もした。なんせ、ここは花壇である。むさ苦しくならんようにとわき芽をとり、一本立てのすっくとした枝振りをめざした。花壇に似合うミニトマトにしてやりたかったのだ。

■収穫はだれのもの
だが、実が赤くなる頃、収穫した実をどうしたものかと困るようになった。マンションの花壇を通りかかる人々に「どうぞいつでもお取りください」とお願いしても、花壇に入るのはちゅうちょなさるらしい。お手渡しすると持って行ってくださるのだが、無人の花壇から気軽にもいでいらっしゃることはほとんどなかった。とてもとても遠慮なさるのだった。
そういえば、ミニトマトを花壇に植えて間もなく、マンションにお住まいのある方に「花ならみんなで見てたのしむこともできるが、野菜はみんなで平等に分けることができないのだから、野菜は植えるべきではない」とのご意見をたまわったことを思い出す。
一方、有志の方の中には「でも、子供たちにとって、野菜が育つ姿を見てたのしみ、もいだりつんだりして親しむこともいいことじゃないかと思う」と話される方もおられ、それもなるほどと考えさせられたのだった。

ともあれ、すでにミニトマトはたくさんの実をつけて、次々に赤くなってくれるのだから、私は毎日収穫にいそしみ、自宅で食べたり、有志の方やマンションのもらってくださる人々に少しずつだがお配りしたりしていた。

■植物は待ったなし
そんなある日。数日家を空けて外出し、夜に帰宅した。ミニトマトが気になって急いで花壇に直行。街灯に照らされて見えたのは、もう枝が折れんばかりにしなって地面につきそうになっている姿だった。こんなに実が重くなってしまったらだめじゃないかと、すーっと枝に手を伸ばしてさわった瞬間、ボキッ!
目の前で、枝が途中から折れてしまった。実がぼたぼたっといくつも落ちる。しかも、その近くの枝も、もはやあやういしなり方をしている。とにかく手でそのあやういやつを支えて持った。とりあえずこの枝はこれでよし。他の枝ももう片方の手で下から支えた。だが、いつまでもこうしているわけにはいかない。
早く支柱を立ててやらねば。「だれか、だれか来てくれませんかー…。」つぶやいてみるが、もう夜である。通りかかる人は誰もいない。ポケットの携帯で呼び出そうにも、手には実がぎっしりなった枝。

しばらくの間そうしていたが、もう観念した。こうなった以上、折れたって仕方がないではないか。そーっと手を離し、大急ぎで家中にある支柱と支柱になりそうな木を担ぎ、荷造りヒモをつかんで花壇に戻る。どうにかなんとか補強し終え、落ちた枝から青い実をもいだり拾ったりして家に帰った。

あとになってわかったのだが、この苗はシシリアンルージュという品種で、ミニトマトの中では実が大きいもののらしい。しかも一つの房に20個あまりもつくもので、本来は苗を上にそだてるのではなく、横に這わすような感じで横広がりにし、実をネットで受けてたりもして育てるものらしい。それなのに、1本立てにして、上へ上へと伸ばしていったのだから、枝に無理がかかってしまったのだった。
苗を買うときは、品種なんてどうでもいいやと思って手に入れたのだが、育て方は知っておくべきだったのだ。
もうあとの祭りである。

翌日、花壇で昨夜の続きの補強作業をしていると、事情を知ったお花の会の有志の方々が大きなかごや丈夫な紐をお持ちくださって、ミニトマトはすっかり頑丈に保護されて、もう当分安泰な姿にしてもらうことができのだった。そして、夕べの作業のあとに落ちたらしい青い実もお持ち帰りくださったのである。すみませんほんとにもう。ありがとうございます。
あーあ、反省、反省…。関係各所に多大なるご迷惑をおかけしたミニトマト落下事件でありました。

花壇のミニトマトはその後もしばらく収穫したが、まだ枯れていない早いうちに撤収。もったいなくもあったが、片づけたらほっと気が楽にもなった。
今思うと、なにやら滑稽でもあり、植物のすごさも知ることができて、私にとっては、とてもおもしろい出来事でもありました。

■おしまいに
さて、そんなわけで、今年のマンションの花壇には花だけが植わっています。こうしてただの空き地が花でいっぱいになった姿はなかなか楽しく、ちょっとした憩いの場所でもあります。
同時に、ちょっぴり寂しい気もして、ミニトマトのあった辺りを眺めてしまうのです。
でもでもだからって、花壇のすみっこに、こっそり種まきなんかして、
「あら、こんなところに大根が」とか「まあナスがはえるなんてねえ」とか「せっかくはえてきたんだから抜くのもかわいそうだし」と言って育ててしまおう、なーんてこと、絶対にしませよ。(たぶん)

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